保険適用で白い歯に|大阪市福島区にある歯医者【あいデンタルクリニック】|土曜日診療可

〒553-0002
大阪府大阪市福島区鷺洲1丁目2-8
TEL06-6452-4182
初診専用WEB予約

医院ブログ

   

保険適用で白い歯に

こんにちは。院長の伊藤です。
「夏の楽しみ」のひとつといえば、
海水浴やプールといった水遊びですね。

自覚しづらいですが、人間の体は
水中でもしっかりと汗をかきます。
体の水分が減ると、熱中症の危険性はもちろん、
むし歯や歯周病のリスクも上がるため、
水分補給を欠かさないようにしましょう。

さて、もしも既に、
歯が痛くて虫歯かも……
と心配されている方、
もしくは既に虫歯を治療したことのある方に朗報です。

以前のブログでも触れておりましたが、
2024年6月より、全ての歯にCAD/CAM
(キャドカム)と呼ばれる、
白い被せものでの治療が
保険適用でできるようになっています。

そこで今回は、
保険で入れられる白い歯
CAD/CAM冠(キャドカムカン・白い被せ物)及び
CAD/CAMインレー(白い詰め物)の
特徴やメリット・デメリット、
保険が適用される条件などについて、
詳しく解説して行きたいと思います。

CAD/CAM冠(キャドカムカン)の材料は?

材料は、歯科用プラスチックである
レジンとセラミックを混ぜ合わせた
「ハイブリッドセラミック」、
もしくは「ハイブリッドレジン」と呼ばれる
材料を使用します。

見た目が天然歯に近いので、
自然で美しい仕上がりが期待出来ます。

従来のレジン歯との違いは?

耐久性や安定性が高い

1.耐久性について
小さな虫歯に対しては、通常
歯を削った空洞にコンポジットレジン
を充填して歯の修復を行います。
材料としての耐久性や安定性がやや劣るため
ハイブリッドレジンのほうが
メリットも大きいと言えます。

2.歯とぴったり馴染む
CAD/CAM冠(キャドキャムカン)は、
かなり特殊な方法で製作します。

被せ物の設計から製作に至るまでを
すべてコンピュータ上で行い、
この時点でかなり
精度の高い修復物が作れるのですが、
CAD/CAM冠では、さらにそこから
「ミリングマシン」と呼ばれる
ハイブリットレジンブロックを削り出す
機械の使用によって
歯との適合性を高める事が可能となっており、
入れた後に、より歯とぴったり馴染みます。

3.奥歯にも使用できる強度
これまで保険診療で奥歯の治療をする場合は、
銀歯になる事がほとんどでした。
奥歯はとても強い力が加わる為、
比較的壊れやすい材料であるレジンでは、
対応できないからです。

しかし、セラミックが含まれていて
耐久性が高いハイブリッドレジンなら、
多くのケースで奥歯にも問題なく使用出来ます。

CAD/CAMのメリット

見た目が自然で美しい

CAD/CAM冠で使用するハイブリッドレジンは、
銀歯よりも見た目が自然で美しいです。

従来のレジンと比較しても、
審美面において優れていると言えます。
保険診療できれいな白い歯を入れられる事は、
患者さんに取っても大きなメリットです。

虫歯の再発リスクを抑えられる

CAD/CAM冠は
コンピュータ上で設計から製作までを行う被せ物であり、
銀歯よりも歯質との適合性が高いと言えます。

被せ物と歯質を密着させる事が出来れば、
細菌が入り込む隙間も生じない為、
虫歯の再発リスクが低下します。

金属アレルギーのリスクがない

CAD/CAM冠で使用するのは
レジンとセラミックの混合材料であり、
金属は一切含まれていません。

そのためCAD/CAM冠による修復治療では
金属アレルギーのリスクをゼロにする事が可能です。
銀歯による歯肉の黒ずみも防止出来るのです。

保険が適用されるため 費用が安い

CAD/CAM冠(キャドキャムカン)は
保険適用される被せ物なので、
1~3割負担で製作出来ます。
自費診療で入れるセラミック歯と比較すると、
費用は10~20分の1程度になります。

もちろん、保険診療の銀歯と比較した場合は、
費用に大きな違いはありません。

噛み合う歯を傷めにくい

銀歯はきわめて丈夫な人工歯ですが、
その硬さが影響して
噛み合う天然歯を傷めてしまう事が多々あります。
一方、CAD/CAM冠に用いる
ハイブリッドレジンの硬さは
天然歯にとても近く、
銀歯と比較して噛み合う歯の負担を減らせます。

ここまでCAD/CAMの
メリットばかりを上げてきましたが、
デメリットも少なからず存在します。

CAD/CAMのデメリット

セラミックほど美しくはない

使用する素材は、単色のみになので
色調はオールセラミックに比べると
やや劣り、微妙な色の再現は出来ません。

経年的な摩耗や変色も起こりやすいので、
いつまでもきれいな状態を保つ事は難しいです。

保険適用出来ないケースもある

CAD/CAM冠は前歯から奥歯まで、
すべての歯に保険適用で入れられるようになっていますが、
それぞれで条件が付けられています。

6番目の歯(第一大臼歯)を
保険のCAD/CAM冠で治療する場合は、
上下左右ともに7番目の歯(第二大臼歯)が
残っていなければなりません。

歯ぎしりや食いしばりがあると割れる事がある

歯ぎしりや食いしばりといった
悪習癖がある人が
CAD/CAM冠を6~7番目の歯に入れるのは、
あまりおすすめ出来ません。

歯ぎしりは、男性の場合
60~100kg程度の力がかかると言われており、
レジンとセラミックの混合材料で作られた
CAD/CAM冠は割れる恐れがあります。

耐久性ハイブリッド素材には
レジン(歯科用プラスチック)が含まれている為、
オールセラミックに比較すると
耐久性などはやや劣ります。

また、咬み合わせの強さによっては
CAD/CAM冠治療が不向きな場合もあります。

導入クリニックが少ない

CAD/CAM冠治療には
最新の専用機器や
コンピューターシステムが必要な為、
まだ導入している歯科医院が少ないのが現状です。

CAD/CAM冠は、
厚生労働大臣が定める施設基準に
適合していると認可された歯科医院でのみ
治療が可能になっています。

当院のここ2年間のCAD/CAM冠
治療実績とトラブル症例を集計

メリットとデメリットを比較してきましたが、
上記で触れた通り、導入している
クリニック自体が少ないため、
治療自体があまり知られていません。

そこで、安心して治療をお受け頂けるよう、
当院で収集したデータの一部を公開します。

2024年6月1日~2025年5月31日までの集計で
CAD/CAM冠は143症例、CAD/CAMインレーは
164症例です。
それ以前の1年間ではCAD/CAM冠の
49症例のみで、
2024年6月1日から保険適用範囲の拡大に伴って
治療希望が増加したことがわかります。

2023年から2025年の2年間治療経過を追ったところ
CAD/CAMインレーの破折は2症例、
CAD/CAM冠の破折は2症例、
CAD/CAM冠の脱離は7症例となりました。

自費治療材料のジルコニアには
強度が1200MPaと、
CAD/CAMの4倍の強度があるのですが、
症例に対するトラブル数の割合は少なく、

保険適用で白い材料の治療ができるのであれば、
積極的に行っていきたいと判断できる内容でした。

CAD/CAM治療は
近畿厚生局に届出をしていない歯科医院では
行えない治療です。

もしも他院で白い詰め物で治療するには
自費診療しかない
と言われた場合は、
当院に相談して頂ければと思います。

ご質問がありましたら、
お気軽にお問い合わせください。

あいデンタルクリニック
〒553-0002
大阪府大阪市福島区鷺洲1丁目2-8
TEL:06-6452-4182
URL:https://www.ai-dental.com/
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/KXkgS935cHN3mz739

関連記事

最近の記事

  1. 保険適用で白い歯に

  2. 夏の飲みものに要注意!酸蝕症で歯が溶ける!?

  3. 大迫力の花火!