こんにちは。院長の伊藤です。
夏空に輝く太陽が眩しい季節になりました。
そんな太陽のような花といえば、
やはりヒマワリですね。
暑さに負けず、陽の光に向かって
ぐんぐん背を伸ばす姿には
たくましさを感じます。
私達もヒマワリのように背筋を伸ばして、
日々診療に励み、成長を続けていきたいと思います。
2026年6月1日の保険制度改定の中の1つとして、
CAD/CAMブリッジが新たに保険適用
となりました。
ブリッジとは、歯を失った部分の両隣の歯を支えとして
橋を架けるように人工の歯を取り付ける治療方法です。
■これまでの高強度硬質レジンブリッジについて
2018年には、高強度硬質レジンブリッジが、
先に保険収載されていました。
ただしこの治療方法では、
咬合面2.0mm以上の厚みを確保しなければならないため
原則は失活歯への適応となっています。
高強度硬質レジンブリッジの保険適用条件としては、
次のとおりです。
・第二小臼歯(前から5番目の歯)の欠損で、
その前後の歯の支えがしっかりしており
原則として、前後の歯(支えになる歯)の神経は取ってある(失活歯)
・第二大臼歯(7番目の歯)が
上下左右4本揃っていてしっかり噛み合っている
・噛む力が強すぎない、歯ぎしりなどが無い
また、金属アレルギーの診断があれば
第二小臼歯以外の欠損でも適用になります。
画像は、R8年7月に高強度レジンブリッジを装着した
術前と術後の様子です。


■新しく保険適用となったCAD/CAMブリッジとは
一方、今回保険適用となったCAD/CAMブリッジは
構造や材料の工夫により、
咬合面厚み1.0~1.5mm以上と、歯質削除量を抑えられ
生活歯にも適応が可能となっています。
またCAD/CAMブリッジが保険適応される場合は、
算定上は高強度硬質レジンブリッジの点数となります。
適応症例は画像の図のように、
第ニ小臼歯又は第一大臼歯(6番目の歯)の
1歯中間欠損部に対するポンティックを含む
3歯ブリッジ(例:④5⑥または⑤6⑦のように橋を架ける)に
限定されます。

また、保険適応となる材料は、
「KZR-CADファイバーブロック シンボー」となります。
これはグラスファイバーにて補強された
コンポジットレジンブロックで、
CAD/CAMで切削加工・研磨をすることで
一体型CAD/CAMブリッジとなります。
(YAMAKIN株式会社より引用)


■CAD/CAMブリッジのメリット
1、費用を抑えたい方
自費のジルコニアブリッジと比べ、
保険適用内で白いブリッジを選べます。
2、金属アレルギーをお持ちの方
金属不使用のため、アレルギーのリスクを避けられます。
3,見た目を気にされる方
銀歯を使わずに奥歯を作製出来ます。
4、デジタル技術による精密な製作
CAD/CAM技術によって設計・加工されるため、
安定した品質で製作出来ます。
従来の手作業中心の製作方法と比較して、
精度の向上が期待されています。
■CAD/CAMブリッジのデメリット
1、 適応出来る症例に制限があります。
前歯部や4歯以上の連結、延長ブリッジ、
インレーブリッジには使用出来ません。
2、強度・耐久性に問題があります。
ハイブリッドレジンやファイバー補強材で作られるため、
従来の金属やジルコニアブリッジに比べると強度は劣ります。
特に噛み合わせの力が強い方
(歯ぎしり・食いしばりがある方)では、
破折や脱離のリスクが高くなります。
3、長期的なデータがまだ少ないです。
素材自体には実績がありますが、
ブリッジとしてお口の中で長年使われた時の
破折や脱離に関するデータは、
歴史が浅くまだ十分な信頼性がありません。
- 材料の経年劣化
ハイブリッドレジンはプラスチックを主体としており、
セラミックほど美しくはなく、
摩耗や変色が起こり易いために、
長期間きれいな状態を保つのが難しいです。
ブリッジの特徴として、
どうしても連結部分に力が集中しやすくなります。
噛み合わせの力が強い方には、
破折や脱離のリスクが高くなるため
おすすめ出来ない場合があります。
それでも、保険適用内で白いブリッジを選べるという点は、
金属アレルギーをお持ちの方や
見た目を重視される方にとって、
費用を抑えながら治療の希望を叶えられる
非常に魅力的な選択肢です。
CAD/CAMブリッジとジルコニアブリッジ、
どちらがおすすめか?
これは患者様の価値観によって変わります。
■CAD/CAMブリッジがおすすめな方
保険で白い歯にしたい
金属を使用したくない
費用を出来るだけ抑えたい
ジルコニアブリッジがおすすめな方
長持ちを重視したい
強度を重視したい
より自然な美しさを求めたい
これまでブリッジを入れる場合、
保険適用内では銀色の金属が主な選択肢でした。
白いブリッジを希望すると自費のジルコニアブリッジとなる事が多く、
費用の負担が大きいものでした。
今回CAD/CAMブリッジが保険適用になった事で、
これまで費用面や素材面で踏み出せなかった方にも
選んでいただきやすくなりました。
CAD/CAMブリッジは、
適応条件や強度など
まだ留意点が多くある治療です。
しかし、保険適用内で白いブリッジを選べる点は
これまでに無い非常に魅力的な選択肢です。
従来の治療方法含め、それぞれにメリットがありますので
歯科医師と相談しながら選択する事が重要
です。
当院では、患者様おひとりおひとりの口腔内の状態や
ご希望に合わせた治療をご提案しています。
銀歯以外のブリッジを検討したい、
自分は対象になるのか知りたい
と言う方も、
まずはお気軽にご相談ください。
あいデンタルクリニック
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