銀歯の高騰とCAD/CAM冠の広がり|大阪市福島区にある歯医者【あいデンタルクリニック】|土曜日診療可

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銀歯の高騰とCAD/CAM冠の広がり


こんにちは。院長の伊藤です。
暖かな陽射しが降り注ぎ、
自然と心弾む季節になりました。
春分の日を境に、ますます昼の時間が長くなりますので
お出かけも楽しくなりますね。
春の陽気を浴びて、気持ちも前向きに
エネルギッシュに過ごしていきましょう。

さて、現在皆様が健康保険で作る
「銀歯」と呼ばれる被せものは、
診療明細書などを見ると
クラウン12%パラ」という表記で記載されています。
明細書をご覧になった際、
この項目の点数が他と比べて突出していると
感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

この「12%パラ」とは、
画像のような金銀パラジウム合金(通称:金パラ)のことです。


金が12%、銀が40~50%、さらにパラジウムが20%ほど含まれており、
変色しにくく、薄くても強度が高い
という特徴があります。
そのため、長年にわたり保険診療の銀歯として
広く使用されてきました。

こちらは、金パラ30グラムあたりの価格相場の推移です。


14年前は30グラムあたり
2万円~2万1000円程度でした。
しかし、ウクライナ戦争が始まって以降、
金属価格は急激に上昇を続け、
現在では30グラムあたり約16万円(税抜き) にまで高騰しています。
金パラが30グラムで16万円台ということは、
1グラムあたり約5,867円という計算になります。

ところが、医療機関に支払われる保険償還価格は
1グラムあたり4,779円(令和8年3月時点)です。

この差額は1,091円。

大臼歯の被せ物に使用する金パラの量を
約3.5グラムとすると、
1本作製するたびに
約3,810円を歯科医院側が
負担する計算になります。

つまり、銀歯で治療を行えば行うほど、
歯科医院としても赤字になってしまう
現状が続いているのです。

そこで当院では、
メタルフリー(=金属を使用しない治療) に力を入れています。
金属を一切使わず、
セラミックの粉末を混ぜた樹脂素材を使用した
「CAD/CAM冠」(キャド・キャムクラウン) です。


令和6年6月からは保険適用の範囲が広がり、
大臼歯にも使用できるようになりました。
さらに、銀歯とは違い白い歯で自然な見た目になることから、
患者さんからの関心も高まっています。

CAD/CAM冠の作製は、
まず治療する歯を口腔内スキャナーで光学印象します。
そのデータを CAD(設計システム) でコンピューター設計し、
続いて CAM(加工システム) によって削り出し、
被せものを作製します。

高級品になりつつある銀歯
無理におすすめするのではなく、
保険診療の範囲で作製できる白い被せものとして、
当院では「CAD/CAM冠」を積極的にご提案しています。

なお、診療報酬における金属材料費の改定は
3か月に1度行われています。
しかし、それでも実際の金属価格の高騰には
追いついていないのが現状です。

令和8年3月1日に金属点数の改定が行われ、
保険の3割で1本の被せ物で今までの金額より
最大で1,185円の患者負担増となりました。

さらに、令和8年6月には
2年に1度の診療報酬改定が予定されています。
今後は、金属に頼らない材料の保険適用が
さらに広がることを期待しています。

歯科医院の本来の目的は、
銀歯やCAD/CAM冠などの
かぶせものを作ることではありません。
大切なのは、定期的に歯科を受診していただき、
虫歯や歯周病を予防することです。

これからも当院では、
患者さんにとって最善の方法を考えながら、
日々の診療に取り組んでまいります。




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